マンモグラフィ検査
乳房専用のX線撮影のことで、乳房を片方ずつ装置で挟み、薄く平らにするように圧迫して撮影します。
圧迫することで、ボケが少なく鮮明な画像が得られるとともに被ばく線量も抑えられます。
圧迫する際に痛みを感じることがありますが、力を抜いてリラックスすることで痛みが軽減します。
それでも痛みが強い場合は我慢せず申し出てください。
ただ乳房を圧迫し、乳腺を薄く均等にひきのばすことにより、
微細石灰化や非触知の腫瘤を明瞭に写し出すことが可能になるため、患者さんの協力が必要です。
月経周期によっては、乳房が張って痛みが増すことで検査が困難な場合もあるため、
生理前を避けての受診をおすすめします。
★以下に該当する方は検査できません
・妊娠中(可能性がある)
・授乳中
・豊胸術後
・ペースメーカー留置
・ポート埋め込み
・水頭症シャント挿入
検査内容・検査の流れ
基本的に両乳房2方向(MLO・CC方向)計4枚の撮影を行います。
撮影した画像はすぐに確認できるため、異物の写り込みや画像のブレがあった場合の再撮影や、
病変部位の追加撮影もスムーズに対応が可能です。
症例画像
導入装置
2024年10月より≪キャノンメディカルシステムズ社製Pe・ru・ru LaPlus≫が稼働しています。
良質な画像と低被ばくを実現し、3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)撮影にも対応しています。
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トモシンセシス
乳腺をさまざまな角度から撮影することで、
従来の2D撮影では見逃されがちな乳腺に隠れた病変を明確に描出できるようになり、乳腺内部の詳細な情報が得られます。
これにより診断精度の向上が期待されます。
撮影には約20秒の乳房圧迫固定が必要ですが、2Dマンモグラフィとの同時撮影が可能であり、
患者さんへの負担も最小限に抑えられています。
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これまで以上に精度の高い検査が可能となり最適な医療を提供できるよう努めています。
検査は必ず女性技師が撮影しているため、安心して受診していただけます。
ご質問等ありましたら、主治医または放射線技師にお尋ね下さい。