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放射線部

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放射線部

MRI(磁気共鳴画像)

MRIとは、強力な磁場と高周波の電波により体から信号を読み出し、コンピューターで処理し画像を作る装置です。 この検査では撮像条件を細かに変化させることで様々なコントラストを有する画像が撮像可能です。 脳、血管、脊髄、内臓、関節靭帯などあらゆる部位の撮影をしています。


『3テスラMRI Vantage Titan 3T』

臨床最上位機種である3テスラMRIを導入し、より高精細で高画質な画像を提供しています。 この装置の特徴としまして撮像ボア内が直径71㎝と広く、撮像時の圧迫感の軽減や安楽な姿勢での検査が可能です。
またMRI検査では検査時の騒音が患者さんに大変なストレスを与えますが、 キヤノンメディカル独自の静音機構により他社3テスラMRIと比べ、静かな環境で検査を受けていただくことができます。
また、2016年10月現病院への移設時にハード・ソフト両面のバージョンアップを行い、さらなる高画質、先端技術の検査が実施可能となりました。


『1.5テスラMRI Vantage Titan』

現病院棟の新設と共に1.5テスラMRI装置を更新しました。 この装置は1.5テスラクラスでは当時最上位機種で3テスラMRI装置と同様に撮像ボア径が71㎝と広く、静音機構も内蔵しております。 また当時最新のアプリケーションが導入され、様々な検査に対応することが出来ます。 3テスラ装置と比較すると画像の解像度はやや落ちますが、 汎用性が高く広範囲の部位を一度に撮像することに長けています。



頭部領域

 特殊検査としてFSBB画像では磁化率を強調することにより微小な出血や細かな血管の走行も表示することが出来ます。  このほかにも脳神経の走行を表示する拡散テンソル画像や血液の流れを動画表示するASL-MRA画像、3D撮像による多断面画像なども症状に合わせて撮像しています。


腹部領域

 腹部領域は消化器内科を中心に肝臓、胆嚢、胆管、膵臓等を撮像しています。息を止めて撮像しますので少し大変ですが下図のような画像が得られます。



肝臓の検査では特殊な造影剤を使用することで腫瘍を明瞭に描出することが出来ます。



腹部でも造影剤を使用せずに腎動脈や門脈、下肢血管の撮像も可能です。



骨盤腔領域

 泌尿器科、婦人科を中心に検査を行っています。拡散強調画像や造影剤検査を用いて病気の進行度や範囲、悪性度などを診断します。



脊椎、四肢領域

  各関節の骨、筋、靭帯、軟骨、また脊椎、脊髄や皮下腫瘍など全身において検査することが出来ます。


乳房領域

 乳がんでは手術前に造影MRI検査を行うことにより乳がんの広がりや進行度を把握でき術式や切除範囲の設定に有用です。国際的な関連学会からもガイドラインとして示されており、当院でも積極的に検査が行われています。



その他

 このほかにも各診療科、各部位についてオーダーに合わせたMRI検査を実施しております。撮像方法や適応に関して疑問がある場合は主治医、もしくは放射線部にご相談ください。


※検査の注意点

 MRIは強力な磁場と電波を使用しています。このため、磁性体(磁石にくっつくもの)の吸引事故や高周波電波と金属の相互効果による発熱事故(火傷)が起こる可能性があります。

 事前の問診や検査前のチェックなど実施しておりますが、患者さんご本人でも再度手術歴など把握していただき、体内に埋め込まれた金属がないか、ある場合は3テスラMRIに対応したものかご確認ください(対応したものは検査実施できます)。


MRI検査を受けられない可能性があるもの

 ・心臓ペースメーカや刺激電極などの電子機器を体内に埋め込んでいる方。
 ・体内に脳動脈クリップや人工関節、歯科インプラントなどの金属が埋め込まれている方。
 ・以前に外科手術、内視鏡手術を受けたことがある方。
 ・事故等の怪我や業務により眼窩や皮下体内に金属片が残っている可能性のある方。
 ・妊婦または妊娠している可能性がある方。
 ・閉所恐怖症など狭いところが苦手な方。
 ・刺青(タトゥー、アートメイク)のある方。





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