外科のご案内
診察内容
- ~基幹病院として、地域の外科医療を支えます~
- ~他科と連携して、高いレベルのがん治療を~
外科では、多岐にわたる良性・悪性疾患を対象として、手術を柱とした治療を提供しています。
手術件数、指導医の数、業績等の規定により施設の認定がおりますが、日本外科学会指定施設、日本消化器外科学会関連施設、
日本臨床腫瘍学会研修施設、日本大腸肛門病学会認定施設、日本呼吸器外科学会関連施設、日本乳癌学会関連施設となっております。
全身麻酔の手術件数は、がんの手術件数と緊急手術の増加を受けて2015年以後増加しています。
腹腔鏡手術が多いのも特徴で、2021年は340件の腹腔鏡手術を行いました。

当院は、全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるように指定されている、
地域がん診療拠点病院(愛媛県で6施設)の1つです。
特にがん診療の手術・治療においては、放射線科・内科医との連携が不可欠です。
定期的に外科と他科との合同カンファレンスを開いており、PET-CT・3T-MRI・320列CT等、最新の診断機器から得られた検査結果をもとに、
総合的な意見に基づいて治療方針を考えています。

(PET-CT等、最新の診断機器からの画像を用いた、術前合同カンファレンスの様子)
胸腔鏡・腹腔鏡による内視鏡手術にも力を入れており、根治性と低侵襲の両立を心がけています。

(2016年10月から稼働している新病院での手術室では、天井吊り下げ型ハイビジョンモニター等、最新機器による手術を行っています)
診察実績
消化器外科
上部消化管
主に胃がんの治療を行っています。胃がんの罹患率低下とともに全国的に手術件数が減少する施設が多い中、
集約化により当院の手術件数は近年増加傾向にあります。腹腔鏡手術の進化版である、ダビンチ胃がん手術も受けられます。
県内4施設目となるロボット支援下腹腔鏡下胃がん手術の認定施設となりました。
合併症減少により在院日数が短縮されているという短期成績を発表しております
(2021年中国四国外科学会シンポジウム)。
東予地区で胃がんの治療をお考えの方へ 【こちらをクリック】

胃の粘膜下腫瘍(GIST)に対する腹腔鏡・内視鏡合同胃局所切除(LECS)も導入しています。 内科医がESDという胃がんの内視鏡治療に用いる器具で胃の中から胃壁を切開し、外科医が腹腔鏡で胃の外から切開して、 合同で局所切除を行い、外科医が腹腔鏡で胃に空いた穴を縫合閉鎖します。

下部消化管
主に大腸がんの治療を行っています。日本内視鏡外科学会の定める、腹腔鏡下大腸がん手術の技術認定医が在籍しています。
手術件数は倍増し、腹腔鏡下手術が主になってきています。また、日本大腸肛門病学会認定施設となっており、
先進的かつ安定した大腸がんの外科治療を提供しています。
肛門温存希望の直腸がんの紹介が増えており、直腸がん手術の割合が増加しています。直腸切除だけでなく、
拡大手術や複雑な肛門温存手術も腹腔鏡の適応が増えてきています。
腹腔鏡手術の進化版である、ダビンチ直腸がん手術も導入しています。



東予地区で大腸がんの治療をお考えの方へ 【こちらをクリック】
当院は地域での炎症性腸疾患の中核医療施設であり、大腸全摘やクローン病の手術等、炎症性腸疾患の手術も腹腔鏡を導入して行っています。
肝胆膵
腹腔鏡下胆嚢摘出術が多くを占めており、急性胆のう炎の腹腔鏡手術が増加しています。
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
---|---|---|---|---|---|
胆嚢摘出術(腹腔鏡) | 107(87) | 97(83) | 126(116) | 137(119) | 154(140) |
膵切除 | 4 | 6 | 7 | 9 | 1 |
肝切除 | 13 | 17 | 15 | 17 | 9 |
そけいヘルニア手術
前方アプローチ(主に腰椎麻酔下での小切開手術)や腹腔鏡でメッシュという人工物を用いた手術を行っています。
近年腹腔鏡下そけいヘルニア手術を積極的に導入しております。術後疼痛が少なく社会復帰が早いのが特徴です。
慢性疼痛も少ないとされています。
東予地区でそけいヘルニアの治療をお考えの方へ 【こちらをクリック】

その他
地域の緊急手術に対応しているのも当院の特徴です。胆嚢炎、虫垂炎、消化管穿孔、腸閉塞などの救急疾患の症例も多いです。
緊急手術にも低侵襲な腹腔鏡手術を行うことが多く、早期の回復につながっています。
乳腺内分泌外科
乳腺診療は、乳がん検診から精密検査、手術、薬物療法、放射線治療と全般を行なっています。
診断については、マンモグラフィ・エコーを行い、病変が見つかれば、細胞診・針生検を行い診断します。
診断が確定しない場合は、造影MRIで詳しく調べ、さらに精査が必要と判断した場合は、ステレオガイド下マンモトーム生検やエコー下でバコラを行い、
診断をつけます。
手術は、形成外科と連携して、乳房切除後の自家組織を用いた筋皮弁による再建や人工のバッグによる再建も行っています。
腫瘍が小さく、温存療法ができる場合は、なるべく傷が目立たないようにしています。
手術後の再発を抑えるための補助療法(化学療法、放射線治療、ホルモン療法)は、患者さんの希望を取り入れながら、ガイドラインに沿って行っています。
【 診療実績 】
2021年度
乳腺・甲状腺外来受診者延べ人数 5,371人
乳腺・甲状腺エコー総件数 2,822件

施設登録
日本外科学会指定施設
日本消化器外科学会関連施設
日本臨床腫瘍学会研修施設
日本大腸肛門病学会認定施設
日本呼吸器外科学会関連施設
日本乳癌学会関連施設
指導医・専門医資格等
日本外科学会指導医・専門医・認定医
日本消化器外科学会指導医・専門医・認定医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医
日本胸部外科学会認定医・正会員
日本乳癌学会乳腺専門医
日本がん治療認定医機構暫定教育医・がん治療認定医
検診マンモグラフィ読影認定医師
日本大腸肛門病学会指導医・専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医・評議員
日本内視鏡学会専門医
ロボット支援手術認定プロクター(手術指導医)
日本ロボット外科学会専門医(ROBO-DOC PILOT 国内B級)
外来のご案内
外科からのお知らせ
※乳腺外来
予約制のため、予約のない場合は診察できない場合があります。
※乳腺・甲状腺エコー外来
完全予約制です。
※あらかじめ電話にてお問い合わせください。
医師紹介
中川 和彦赤本伸太郎
福原 哲治
小西 祐輔
杉森 和加奈
田渕 諒介
佐伯 英行
武智 瞳
大西 一穂